モイストクリームの役割とは？

普段のスキンケアとして、化粧水や乳液で肌を整え、最後の仕上げにモイストクリームを使う方も多いのではないでしょうか。この順番は、それぞれの化粧品成分の内容や性質にもとづいた理由によるものです。
化粧水には水分が多く含まれ、乳液には水分と油分がバランスよく配合され、モイストクリームには油分が多く含まれているといった特徴があります。化粧水や乳液で潤った肌の角質層の上にさらに潤いの膜を作り、水分の蒸発から肌を守る働きが、モイストクリームの大きな役割です。

肌質に合わせてテクスチャーや成分をチェック

肌を健康に保つためには、自分の肌質に合わせたモイストクリームを使うことが大切です。肌質に合わせてテクスチャーや成分をチェックしてください。

・乾燥肌におすすめのモイストクリームとは

皮脂が少なく乾燥肌の方に向いているのは、油分を多く含んだモイストクリームです。化粧水や乳液で補った水分の蒸発を防ぎ、潤いを閉じ込めてくれます。特におすすめのタイプは、濃厚なクリームタイプやバームタイプです。オリーブオイルやホホバオイルといった植物性油脂、馬油やエミューオイルなどの動物性油脂を配合したものが多く、とろみのある濃厚なテクスチャーで保湿できます。
シアバターやワセリンなどの半固形の成分が入っているタイプなら、さらに重めのテクスチャーになり、キャッチコピーに「もっちり」「しっとり」といった表現が多く使われるのが特徴です。

・オイリー肌や混合肌におすすめのモイストクリームとは

オイリー肌や混合肌の方に向いているのは、水溶性の保湿成分を多く含んだモイストクリームです。ヒアルロン酸やコラーゲン、アミノ酸といった成分や、ハトムギエキスやツボクサエキスなどの植物エキスがたっぷり配合されたものを選ぶとよいでしょう。ジェルタイプや軽めのテクスチャーのクリームがおすすめです。
乾燥肌に向いている濃厚なタイプと比べると、肌に潤いを閉じ込める機能はやや低下しますが、水分をたっぷりと補えます。キャッチコピーによく記載される表現は「ウォータータイプ」「さっぱりタイプ」「ベタつかない」などです。

モイストクリームはパーツごとに選ぶ方法もある

顔全体に1種類のモイストクリームを使うこともできますが、パーツごとに使い分ける方法もあります。顔の中で使い分ける場合に特におすすめなのは、他のパーツに比べると皮膚も薄く乾燥しやすい目元です。目元専用のクリームも販売されていますので、目の周辺の乾燥が気になる方はぜひ使ってみてください。

スパチュラがついているものがおすすめ

ジャータイプのモイストクリームの場合、スパチュラと呼ばれるゴムベラがついている商品がおすすめです。直接指でクリームを取ると、保管の仕方によっては雑菌が繁殖することがあります。スパチュラがついていない場合は自分で用意するか、綿棒などを使うとよいでしょう。

洗顔

まず、洗顔で肌の汚れや余分な皮脂などをしっかり落とすことが重要です。肌をこすらず、ぬるま湯と洗顔料を使って優しく洗いましょう。

化粧水

洗顔後、化粧水で肌に潤いを補給します。化粧水をたっぷり使うことで、潤いを浸透させることができます。

乳液

化粧水で潤いを与えたら、乳液で油分を与えます。乳液には水分の蒸発を防ぎ、潤いを閉じ込める役割があります。

モイストクリーム

最後にモイストクリームを塗ります。モイストクリームは、肌質や季節などに合わせて選ぶことが大切です。

その他のケア

スキンケアの他にも日常的に取り入れたい対策があります。例えば、顔全体を優しくマッサージすることもおすすめです。また、紫外線対策も欠かせません。紫外線は肌の乾燥を引き起こす原因の一つです。

そのため、日焼け止めクリームをこまめに塗る、日傘を使用するといった紫外線対策を行いましょう。さらに、睡眠不足や偏った食生活は肌の健康に影響を及ぼします。規則正しい生活習慣を心がけ、肌の健康を保ちましょう。